文系大学院生の読書録

詩・ミステリ・たまーに洋書

親が死んでも花は咲く「尋ねられたときには」リーゼル・ミューラー

 

"When I Am Asked" by Lisel Mueller

 

なぜ、人は詩を書くのでしょうか。

 

「どうして詩を書くようになったのか」と聞かれると、詩人は「自然の無関心」について話すのだといいます。

 

詩人の母親が亡くなってすぐ、それは「すべてのものが咲き誇る」「輝くような6月のある日」のこと。美しく整えられた庭園で、詩人はベンチに腰掛けますが、「ワスレグサ」は何も聞かず、「バラは丸まったまま」。「葉っぱ一枚落ちずに」「太陽」は燦々と照り続けます。 

 

「ピンクと白のホウセンカ」の「純真そうな顔に囲まれて」、詩人は詩を書き始めます。なぜなら、詩だけが「ともに悲しんでくれる、ただ一つのもの」だったからです。

 

***

大切な人を亡くしたのに、なぜか世界は美しい。そんなとき初めて、自然が自分に無関心で、悲しみは自分でなんとかするしかないと気づきます。それでも、言葉だけはそばにいてくれると知っている、詩人は幸せだと思う。

 

www.poetryfoundation.org

"When I Am Asked" by Lisel Mueller(1924-)

from Good Poems. Garrison Keillor ed. (p.396) 

Good Poems

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