文系大学院生の読書録

詩・ミステリ・たまーに洋書

死後のお隣さん。「二人の幽霊の会話」エミリ・ディキンスン

 

 「二人の幽霊の会話」

           エミリ・ディキンスン

 

私は美のために死んだ、だが

墓には馴染めなかった

真実のために死んだ人が

隣で横たわっていたとき。

 

彼は優しく、なぜ私が死んだのか尋ねた。

「美のために」と私は答えた。

「僕は真実のためにーーこの二つは一つのもの

僕たちは仲間だ」彼は言った。

 

そして、親類が夜に会ったように

私たちは部屋を挟んで話し合った

唇へと苔が伸び

私たちの名を覆い隠すまで。

 

 

***

人生その後のお隣さんが、気の合う人なら幸せだと思う。いくらでも話す時間があるからーー苔に口を塞がれるまでは。最後に死者の現実を思い出させて、希望を遮断するところが秀逸。

 

"Two Ghosts Converse" by Emily Dickinson(1830-1886)

from Poems Bewitched and Haunted. (p.209)

 

Poems Bewitched and Haunted (Everyman's Library Pocket Poets Series)

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